第122回島根大学サイエンスカフェ「建築ってなんだろう?~紙パックを『建築』にするコツ~いろいろなかたち編」を開催しました

公開日 2025年01月07日

第122回島根大学サイエンスカフェ
「建築ってなんだろう?~紙パックを『建築』にするコツ~いろいろなかたち編」
 日時:令和6年12月14日(土)10時~12時
 講師:島根大学 総合理工学部建築デザイン学科 教授 千代 章一郎

 第122回島根大学サイエンスカフェは、建築論が専門の千代章一郎教授を講師に迎え、「建築ってなんだろう?~紙パックを『建築』にするコツ~いろいろなかたち編」をテーマにFLATにおいてワークショップを行いました。中学生1名、小学生4名とその保護者、聴講者6名(会場およびオンライン)の参加がありました。 

 今回のワークショップの内容は、子どもたちが事前にスケッチブックに描いてきた住みたい家を、いろいろな大きさの紙パックを使って作るというものでした。  
 最初に、千代教授の研究室で建築を学ぶ学生が、①寝る?食べるなど生きるための活動、②雨や風などの自然から身を守ること、③太陽の動きや風の流れなど自然をうまく使うことなど、家をつくるコツについて説明しました。また、足球即时比分の「家」の歴史について千代教授がお話し、縄文時代の竪穴式住居から平安時代の神殿造への変化に見られるように、湿度のある足球即时比分ではだんだん地面から離れて高いところに床を作るようになったこと、そしてそのように自然から身を守り安全安心な家をつくることが、世界共通の建築の基本として大事であるとのことでした。

       
                家をつくるコツを説明する学生                           千代教授のお話の様子    
            

 その後、子どもたちはスケッチブックに描いてきた家を紹介しました。丸い窓、庭のある家、太陽光を集め屋根にしゃちほこのあるお城のような家、カラフルで窓が1つだけの家、カーテンベランダ付のオシャレな家、一人一人のこだわりが表れていました。「人間のサイズ、太陽の動きも考えてつくっていくといいですね。原始人は洞窟に住んでいました。どうしたら暮らしやすい形になるのか、原始人になったつもりでつくってみてください。」千代教授からのアドバイスの後、子どもたちは学生たちに相談し時折補助を受けながら持参した紙パックを使って家づくりに夢中で取り組んでいました。
 最後に、子どもたちは完成した家を披露し、千代教授と学生たちから作品についての講評があり、家(作品)の特徴から名付けた「賞」が授与されました。
 参加者の皆様、ありがとうございました。

        
     紙パックを使って家をつくる参加者の子どもたちと補助する学生たち             学生から賞を受けっとって喜ぶ参加者  

  

                       ~~ 住んでみたい家ができました!! ~~

 

①たまきさん【生活のリアリティばっちりで賞】
 特徴:人のサイズに合わせて家具を作っている、シンプル、住みやすそう、清楚な家、ベランダ、丸窓、中にはキッチン?階段?お風呂?開放感
       
   たまきさんが描いた家と作品                         
                        

②たいきさん【ダイナミックで賞】
 特徴:下駄箱?階段?窓、キッチンが外にある、開放的な家、兄妹で2段ベット、大きな屋根

       
  たいきさんが描いた家と作品 
                           

③けいごさん【大将軍で賞】
 特徴:家の中に区切り(壁)、屋根にしゃちほこ、3層の家。3層目は太陽光を集める機械室

             
  けいごさんが描いた家と作品


④たくまさん【スキルがあるで賞】
 特徴:れんが、ワンルーム、壁にキッチン
       
 たくまさんが描いた家と作品 
                                 

⑤あいりさん【コントラストで賞】
 特徴:ベランダ、外側はカラフルな色、内装は色なし
              
 あいりさんが描いた家と作品  
                     

⑥まなさん【建築のはじまりで賞】(聴講参加)
 建築において究極で一番大事なこと。「床」が一番大事。一番体に触れている。(※写真なし)

                

【お問い合わせ】

  研究?地方創生部 研究推進課
     0852-32-9844