公開日 2024年12月13日
11月22日(金)に『働くことは、生きること。 ~可能性を広げるために~ 』と題したセミナーを開催し、学生17名が参加しました。
今回は、本学ダイバーシティ推進室との共催により、山陰合同銀行代表取締役専務執行役員?鳥取営業本部長の吉岡 佐和子氏を講師に迎えました。吉岡氏は、今年6月に同行初の女性代表取締役に就任するとともに、9月には「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2024」で個人部門のイニシアティブ賞(経済誌「Forbes Japan」)を受賞されています。
最初に、同行への入行を決めた経緯や、5年を経て念願の宣伝広告を担当できた喜びをはじめ、自らが様々な課題を引き受け克服することで成長を続けられた、現在に至るまでのキャリアをご紹介いただきました。脚光を浴びやすい本店勤務だけでなく、様々な業務経験ができる地方の支店勤務がスキルアップにつながるという、ご自身の経験を踏まえたお話は示唆に富むものでした。
次に、データに基づく山陰の現状に触れつつ、働くことへの心構えについて述べられました。組織においては、多様な人の協力が事業目的達成のために不可欠であること、一人の評価が組織全体の評価に直結するため、様々なルールやコンプライアンスを遵守し、一般的な常識を守る重要性を分かりやすく説かれました。続いてキャリアビジョンの描き方として、「社会?業界?地域の動向に関心を持つこと」、「相手の立場を理解し、共感する訓練をすること」、「環境の変化は成長のチャンスととらえるべきこと」等、具体例を交えながらその重要性が語られました。
最後に、モチベーション維持の秘訣や良き先輩としてのあり方などの学生質問に対し、「人間関係に悩んだ時には、自分の相手への見方を変えてみる」「求められた仕事をこなしてスキルアップするなど、自分で仕事を楽しくするコツを見つける」等、吉岡氏自身の壁の乗り越え方を交えて一つ一つ丁寧に回答がなされ、講演を締めくくりました。
受講生からは、「自分が変わることで相手も変えることができるという話に感動した」、「無理にやりたいことを見つけなくても良いと思え、少し気持ちが軽くなった」、「今よりも物事を楽しめるのではと感じた」といった感想が寄せられました。多くの学生が吉岡氏のマインドセットに共感し心を動かされ、自分事として実践してみようという契機になりました。
《問合せ先》
大学教育センター(キャリア担当)
TEL 0852-32-6061