公開日 2024年12月13日
2024年12月5日に、石川県が主催する『総合診療医等養成に係るオンラインミーティング』に、医学部附属病院総合診療医センターの白石吉彦センター長と坂口公太助教が招聘され、参加しました。
石川県では、2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響を受け、幅広い診療能力を持つ総合診療医等の医療人材養成が急務の課題となっています。特に、被害が甚大であった奥能登の医療提供体制のあり方について検討が進められています。
このような背景から、全国の中でも先進的に総合診療医養成に取り組んでいる医学部附属病院総合診療医センターに石川県から招聘依頼があり、今回の機会が実現しました。
当センターは、地域住民に安心?安全を届ける総合診療医養成を使命としています。地域だけでも、大学だけでもない持続可能な医療提供体制に向けた取り組みが評価され、石川県だけでなく、広島県、秋田県など総合診療医養成のロールモデルとなっていることが評価され、今回の運びとなりました。
今回の会議では、石川県健康福祉部より、令和6年能登半島地震の被害状況、能登北部医療圏の医療提供体制の検討状況等について説明がありました。その後、白石吉彦センター長より、大学だけではない地域と連携した地域実習やビデオオンデマンドを用いた医学部生への教育の紹介に加え、オンラインツールを活用した仕組みを整えることで、遠方の医療現場間を繋ぎ、組織間の壁の無い総合診療医育成のためのネットワーク体制を構築していることなど、当センターの活動内容について説明がありました。
質疑の時間では、研修医になった者への取り組み、地域実習後のフォロー体制等、参加者全員での活発な意見交換が行われました。
医学部附属病院総合診療医センターは、今後も地域住民に安心?安全を届ける優秀な総合診療医を養成し、地域医療の現場に持続可能な医療を提供できるよう引き続き尽力していくとともに、石川県とも連携し、奥能登地域の医療体制の整備にも積極的に協力してまいります。
白石吉彦センター長(右)と坂口公太助教(左)
オンラインミーティング風景
【お問い合わせ先】
総合診療医センター TEL:0853-20-2217
総合診療医センターHP(https://shimanegp.com/)