ボードゲームを用いたエネルギーミックス演習を行いました(材料エネルギー学部)

公開日 2024年08月02日

 7月2日、材料エネルギー学部2年生専門必修科目である「カーボンニュートラル社会のための材料学」において、ボードゲームを用いたエネルギーミックス演習を行いました。

 授業は足球即时比分のエネルギー政策の第一線で活躍しておられる(一財)電力中央研究所の新井参事と、(一財)発電設備技術検査協会 溶接?非破壊検査技術センターの古川所長を講師に、カーボンニュートラル社会の達成のために必要な技術開発課題や材料分野に期待される役割に関する知識の習得などを目的に開講しています。

 今回実施したボードゲームにおいて、プレーヤー(学生)は、ある国の電力供給責任者となり、温室効果ガスの排出制限を考慮しながら、自国が必要とする電力量を安定的に供給することによって自国を発展させることを目的に、最適なエネルギーミックスの構築を目指します。ゲームは2名ずつの4つのチームに分かれて行い、最終的に国の発展レベルや高効率の発電設備の保有数、技術開発の実施状況などから加点を行い、優勝チームを決定します。ただし、放射性廃棄物や借金の保有による減点要素も含まれるため、プレーヤーは所属する国やそれぞれの発電設備の特性も考慮し、エネルギーミックスを構築します。

 ゲームは大きく分けると2つのフェーズに分類され、1つ目の購入フェーズでは、資源(石油、石炭、ガス、ウラン)や発電設備、技術開発投資を購入することができるため、各チームともメンバーと相談しながら安定的な電力供給に必要なモノを戦略的に購入します。その後の発電フェーズでは保有している発電設備を用いて資源を消費しながら発電を行います。国の発展レベルが上昇すると資金や加点要素では有利になりますが、それに伴い必要となる電力量は増加する一方で、温室効果ガスの排出制限は厳しくなるため、発電効率の向上や温室効果ガス排出量を低減させるための技術開発投資が重要となっていきます。

 このエネルギーミックス演習では、ボードゲームを用いて、「安定的に電力を供給すること」、「温室効果ガス排出量を削減すること」等の相反する課題をゲーム形式で実践的に学ぶと同時に、学んでいる材料分野がどうエネルギー問題の解決に寄与するかを改めて知るきっかけにもなりました。

 

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