第8回出雲文化学「出雲大社平成遷宮~始まりから今~」の講演がありました

公開日 2014年06月10日

 出雲文化学の第8回講義が6月6日、本学ホールで行われ、出雲大社権宮司の千家和比古氏が「出雲大社 平成遷宮~始まりから今~」と題して講義しました。市民パスポート会員40人を含む243人が受講しました。
 千家氏はまず出雲大社の立地について説明。出雲大社は奈良時代において人、物、情報の交流が盛んであったとされる地に位置しているが、利便性だけではなく信仰の形として定められたとしました。古代から遷宮は行われていたものの、それは倒壊したため立て直していたのであって、周期性を持った式年遷宮が行われるようになったのは、1609年に柱の礎石を土の上に置くようにした建造法の根本的な変革があってからであると説明しました。
 出雲大社の「平成の大遷宮」について、豊富な写真を用いて昭和遷宮と比較しながらその様子を紹介しました。伊勢神宮が20年に一度、社殿を新築し、祭神を新殿へ遷座するのに対して、大社は60年に一度祭神を御仮殿へ移して本殿の屋根と傷んだ部分を修繕してお戻り頂くのが特徴となっており、平成20年4月20日満月の夜に「仮殿遷座祭」が行われ、御本殿の御修造ののち25年5月10日、新月の夜の「本殿遷座祭」で祭神にお戻り頂き、現在は瑞垣内の摂社末社を修繕中であると説明しました。
 修繕の工程で前回の資料が少ないため苦労が多く、調査の結果、過去の職人たちの技巧が非常に優れていたことが明らかになったと説明しました。
 千家氏は遷宮を、単なる物理的な修繕ではなく、その歴史の中でその時々において更新の力を加え、起源そのものを永遠化するために再現し、相対化し、そしてそれを繰り返す"生き直し"であるのだと語り、その意義をまとめました。この"生き直し"の理念は、企業や組織、そして個人の生き方を考える上でも意義深く、受講生はそれぞれの立場で、その理念を受け取ったようでした。
 出雲文化学第9回講義は6月13日、松江市史編纂委員の大矢幸雄氏が「城下町松江の発展と人々の生活」と題して講義します。
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