大学案内2025
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GUIDE BOOK金 属社会を支える材料の創製を目指す情 報材料×データサイエンス?計算科学の力で材料開発の基盤をつくる?千星 聡 教授の研究に関するHPはこちら榎木 勝徳 准教授の研究紹介動画はこちら化 学伝統技術を活かし、新素材の発展へ繋げるバイオマテリアル新たな生体材料で医学の未来に貢献する笹井 亮 教授の研究紹介動画はこちら戸井田 さやか講師の研究紹介動画はこちら37身の回りで役に立つ「材料」をつくるためには、物質が魅力的な特性をもつように成分調整し、熱や力を与えて材質制御する必要があります。例えば、スマートフォンに搭載されている複眼カメラの性能を支えているのは、強度と導電性を兼備した高力銅合金です。私たちは、材料設計の知見と加工熱処理技術を駆使して多様な材料群の高機能化とプロセス開発に取り組んでいます。マテリアルズ?インフォマティクスは材料に関する実験や論文のデータを機械学習やAIを用いて解析することで、効率的に新しい素材を開発する手法として高い関心を集めています。私の研究室では、近年急速に進歩している計算科学を利用して、「状態図」と呼ばれる材料の地図を作成しています。実験だけでは測定が困難な値を、高速かつ高精度に評価することで、材料開発の基盤を築いており、将来的には、より効率的な開発手法で革新的な材料開発が実現されることを期待しています。材料エネルギー学部では、先端金属材料、ナノ?機能性材料、バイオマテリアルといった広範な材料分野の研究者やデータサイエンスの専門家など、世界に誇れる教員がそろっており、金属材料に限らず、多様な研究に取り組めます。教員がどのような“材料”に関する研究を行っているかを知り、学びのイメージを膨らませてみてください。現在私たちが抱える“環境保全問題”“エネルギー問題”を解決できる無機ナノシート物質?材料の創製に関する研究開発と、“資源確保?安定供給問題”を解決できる低環境負荷型資源回収技術に関する研究開発を推進しています。水や大気という環境の保全と浄化ならびに資源に関する社会問題を解決し、私たちの生活を豊かにするお手伝いをしたいと考えています。生体に直接接触させて用いることができる材料(バイオマテリアル)をつくり、病気の診断?治療に役立てるための技術開発を進めています。新しい高分子を設計?合成して機能化を図ったり、細胞や組織を材料として用いることにもチャレンジしています。化学、材料科学から生物学、医学といった幅広い学問に触れながら、自分の考えたデザインを具体化させることの面白さを一緒に経験しましょう。教員研究内容紹介

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